一輝まんだら

手塚治虫の未完の作の一つ。

清国への義和団の反乱、日本では日露戦争が始まった時代を、清の女性の視点で描いています。

義和団は扶清滅洋のスローガンを抱えるが、欧米列強は清政府に義和団の弾圧を命じる。

この辺り、日本の幕末とそっくりだが、違うのは清国が義和団についたところ。徳川の素晴らしかったところは引き際を心得ていたところだなあとつくづく思いました。

この話はほぼイントロで終わっている印象で、1番描きたかったであろう北一輝がチョコっと出ただけで終わってしまっています。

続きを書かせて欲しい。というあとがきを見て切なくなります。

無駄に過ごすことのある私の人生を、手塚先生に1部譲って描いてもらいたかったと強く思うのです。