大変な名著でした。
吉村作治先生監修ということで、さすが分かりやすい!
ユダヤ、キリスト、イスラム教の出現から、現在の石油の利権争いまで、ややこしい中東の歴史を分かりやすく、なおかつ端折ることなく説明されている。
砂漠の中で唯一豊かだった土地を取り合っていた時代から、宗教、民族の違い、欧米の石油利権争いなどが絡まりあって、現在に至ることがよく分かった。
旧約聖書に置いて、神はカナンの地をユダヤの民に約束したが、それによってパレスチナの人々は追いやられ、現在ではユダヤ人が作ったイスラエルの国と周囲のアラブ人達が戦っている。
歴史は繰り返し、いつまでも終わることがない。