ヴィンランドサガ

11世紀イングランドに侵攻したデーン人の話である。

イングランドは度重なるデーン人の侵入に苦しめられていた。そのためアルフレッド大王の子孫、エセルレッド2世は国内のデーン人を虐殺したが、デンマーク王スウェンの怒りを買い、戦争となった。

この際主な戦力は北の民ノルマンニと呼ばれる傭兵だった。彼らは北欧神話を信じ、戦いで死ねば戦士達の天国ヴァルハラにいけると死を恐れず戦った。

主人公はアイスランド出身、最強のヨムスヴァイキング呼ばれるトールズの息子、トルフィンである。父の仇であるアシェラッドを倒すために行動を共にするうち、デーン王子クヌートのイングランド侵攻に加わることになる。

アシェラッドは、かつてローマ帝国時代ブリタニアを治めたアルトリウスの子孫であり、いつか救世主アルトリウスが姿を変えてイングランドを治めると信じている。

ヴァイキングキリスト教徒を奴隷にしていた歴史やヴァイキングのメンタリティがよく分かって良い。

クヌート大王が親族殺しをして権力を強めるところなど、独自の解釈がある。