浅葱色の風 里中満智子

新撰組沖田総司の物語。

田舎の道場から、近藤のことがただ好きだからという理由で京都までついて行った沖田。時代に翻弄され、厳しくなっていく新撰組の規律を守るため、道場時代の先輩や後輩を制裁することに疑問を覚えてくる。次第に健康を蝕まれ、独白する。

僕の目標ってなんだろう。剣が強くなりたかった、姉さんに心配をかけたくなかった、おまつちゃんをしあわせにしたかった。

いまは、いまは健康になりたい。

 

医院で出会った女性との儚い恋、

わたしの命、全部あげるから長生きしてね

と言い息をひきとった。

そんな中同い年の元隊員に制裁を加えなければならないことが分かった時の独白が素晴らしい。

 

だれのために生きてるのかと問われれば、愛する人のために、と答えたい

なんのために生きてるのかと問われれば、信じる道のために、と答えたい

作者が自身の健康を害し、死を意識した時に病院の外へ出て抜けるような青空を見た時に、総司を身近に感じて書き上げたものだという

生きとし生けるものへの愛おしさが満ち溢れた作品だ

マンガでわかるイスラムvs.ユダヤ 中東3000年の歴史

大変な名著でした。

吉村作治先生監修ということで、さすが分かりやすい!

ユダヤ、キリスト、イスラム教の出現から、現在の石油の利権争いまで、ややこしい中東の歴史を分かりやすく、なおかつ端折ることなく説明されている。

砂漠の中で唯一豊かだった土地を取り合っていた時代から、宗教、民族の違い、欧米の石油利権争いなどが絡まりあって、現在に至ることがよく分かった。

 

旧約聖書に置いて、神はカナンの地をユダヤの民に約束したが、それによってパレスチナの人々は追いやられ、現在ではユダヤ人が作ったイスラエルの国と周囲のアラブ人達が戦っている。

歴史は繰り返し、いつまでも終わることがない。

アルカサル 王城 青池保子

カスティーリャ王ドンペドロの物語。

父王の死後、母親の傀儡として王位に就き、反抗するが母の裏切りや異母兄弟エンリケとの確執により最終的に王位を奪われる。

黒太子エドワードに助けを求め、子孫は薔薇戦争のヨーク家となる。

最後駆け足になってしまった感は否めないが、ドンペドロと周囲の人となりを魅力的に描いた重厚な物語だった。

フランスってほんと汚いよなあと思わざるを得ない。

そして黒太子が不憫、、、

ガーター騎士 splendour of King 蒲生総

Kindle unlimited 対象の世界史漫画だったためDL。

副題のsplendourはイギリス英語の綴りだけどIphone はスペルチェックしようとします。アメリカ英語仕様なのですね。

 

ガーター騎士団は最古の騎士団の1つ。後に十字軍遠征のため雨後のタケノコみたいに出てくる騎士団の走りです。

エドワード3世が、フランスとの100年戦争を始めるにあたり、アーサー王や聖ジョージに憧れて作りました。

エドワード黒太子の奥さんのガーターが落ちて、それを拾って足に付けたのが始まりだとか、今も男性は膝に、女性は腕に付ける珍しい勲章です。

調べて面白かったのは、キリスト教以外で叙勲されているのは現在平成天皇のみということ。昭和天皇も大戦後1度名前を外されましたが復帰しました。

長々と書きましたが、これは本編に全く関係ないこと。

漫画を読んで興味を持って調べることこそが目的で読んでいるので、だいぶ脇道に入ってしまいます。

 

漫画はガーター騎士団が出来たところから始まり、少し遡ってエドワード3世が父エドワード2世を廃して王になったこと、そして100年戦争での黒太子の活躍に筆は及びます。

エドワード3世は、母親がカペー家だったからと言ってフランス王権を主張するのはやり過ぎじゃないかと思ってましたが、ジョン欠地王がほとんどなくしてしまった無けなしの大陸領土を奪われての開戦だったのだなあということが分かりました。

正直絵とストーリーは分かりづらくて苦手なのですが、段々変化していくようですし、期待して読み進めているところ。(現在3巻)調べながら読むと勉強になります。

日本の漫画はつくづくニッチで有難いです。

 

追記

最後まで読みましたが、絵とストーリーは変わりませんでした。

エドワード黒太子について調べるきっかけとなったのはいいことでした。

美容外科医のスキンケア

今朝起きたら肌の調子がえらく良かった。

もちもちして肌触りよく、潤っている。

昨日気合いを入れてスキンケアをしたお陰らしい。

 

いつものスキンケアは、週2回程度ピーリング石鹸で洗顔。それ以外はエリクシールの洗顔料。

ビタミンCの化粧水を塗布し、エリクシールの化粧水、クリーム、たまにジェルパックという順番だ。

内服はビタミンB2、6、Cとプラセンタ。

美容を人に説く仕事ながら、手間がかかることが嫌いなので、これでも私なりに最大限、、、と思っていたのだけれど、ひと手間かけるとだいぶ違った。

 

それはお風呂に浸かっている時に、ホットタオルで顔と首を巻くこと。

これをしてから洗顔すると、ふやけた角質がきれいにとれて、保湿もしっかりされる。首のホットタオルで顔の血流が良くなり、浮腫みが取れる。

さらに、お風呂あがりにカッサプレートを使って顔首と足のマッサージを念入りにやって、看護婦さんにもらったプラセンタ原液を塗って、とちおとめパックをした。

うーん、ひと手間じゃなかったか。

 

洗顔してもなんとなくザラザラと残ってしまう角質、まずは簡単にできるホットタオルを、定期的にやろうと思う。

 

 

キズがあっても海に入る方法

早朝、足の痛みで目が覚めた。

猫が私の下腿を足場にして運動会をしたらしい。

10cmの縦のキズができて、一部真皮下に至り、じわじわと血が滲んでいた。

 

こんな時、まずやるべきことは、猫のしつけ、、、ではなくてまずはキズの状況把握だ。

深さ、凶器、汚さ、大きさ、染み出しの量で対応は異なる。

真皮内(じわじわと血が滲む程度)のキズの場合、便利なのがハイドロコロイド包帯。

キズパワーパッドが薄いシート状になったようなもので、少量の進出液を吸って、ふやけて湿潤療法となるのだ。

ただし感染しそうなキズには使えないので注意しなくてはならない。感染のリスクとして、個人的には猫の爪のキズは大丈夫だと思ってる。咬み傷は状況によるだろう。猫の口腔内は犬より菌が多い。ちなみにヒトはもっと多い。

湿潤療法の良いところは、治りが早く傷跡が残りにくいところ、痛くないところだ。

リスクは上記の感染だ。皮膚の細胞が増殖しやすい環境は細菌にとっても住み心地がいいのだ。

 

ところで、私には問題が1つあった。

翌日海に行く予定だったということだ。

もし、患者さんが私の外来を受診してこのキズを見せながら、「明日海水浴に行くんです」と言ったなら、多分、止めたろう。

でも行きたい。

海なんて何年ぶりだろう。どうしても泳ぎたい。

となると自分の体で試すしかない。

 

①まずは、ハイドロコロイドを防水テープで補強してみた。

使ったのはオプサイト。透明で薄くて貼っているのも忘れてしまいそうな存在感だが、防水力はしっかりしている。

10cmの長さがなかったので、2枚を隙間なくハイドロコロイドの上に重ねて貼った。

②もう1つのキズはハイドロコロイドのみ。

これも10cm程度の長さだ。

③もう1つのキズは1cm程度。

ハイドロコロイドを1cm四方の大きさで貼ってこれも補強せず。

 

結果

①は海水浴中も、真夏日に滝へ行ったり牧場で歩きまくって汗を大量にかいても、温泉に入っても剥がれず、塩水がしみることも全くなかった。

②は海水浴、汗には耐えたが、最後の温泉で端っこからふやけて剥がれた。1日キズを守ってくれてありがとう。

③は海水浴中、いつの間にか剥がれ、塩水が浸みて大変痛かった。

 

一例なので患者さんにはとても勧められないが、再度の追試験が求められるものである。